あがり症を薬で治すと副作用が心配?

あがり症を薬で治すと副作用が心配?

あがり症の薬物の副作用について

重度のあがり症は、社交不安障害(社会不安障害)の症状の一つであり、放置しておくとうつ病、パニック障害やアルコール依存症、摂食障害といった合併症が現れることもあります。

 

私は、多くのあがり症で悩んでいる方は、薬に頼らなくても呼吸法や考え方、訓練を行うことによってあがり症を克服することができると考えています。
しかし、中には本当に重度のあがり症で合併症が心配されるようなケースもあります。
ですので、あがり症を自助努力で克服・解消できればよいのですが、症状によっては病院で専門医に診断をしてもらい、薬で治療することも必要になってきます。

 

ここの判断は非常に難しく、私も様々な本を読んでみたのですが、精神科医の先生でも判断は難しいところのようです。
自分で解決するのは絶対無理!生活に著しい障害があがり症の為に発生している!等、自分の基準にしたがって受診することになると思います。

 

あがり症の病院での治療は、まずカウンセリングで状態を把握してから、主に薬物療法を行い、補助的に心理療法を行うのが基本的な流れです。
薬物療法と聞くと、「副作用が心配」とおっしゃる方が必ずいます。

 

うつ病などの精神的な病気に対する薬は副作用が強いと一般には思われていますが、医療も進歩していて依然よりはずっと副作用が少ない薬も増えています。

 

主な薬物とその副作用について書いていますが、結論から言うと病院での治療が必要な病気というのは存在します。

 

社交不安障害は精神的な病気であり、極度のあがり症という自覚症状がある方は社交不安障害である可能性があります。
境界線が難しいのですが、あがり症のせいで自分の生活に著しい障害が発生しており、自分では解決困難であると判断したのであれば、社交不安障害である可能性が高いと思いますので、早期に病院を受診するのが必要です。
もちろん、自分で解決可能であれば、それが一番よいのは間違いないとは思います。

 

薬は合う合わないがあり、個人によって副作用の強弱も様々です。
受診の際には、医師とよく相談しながら、薬物の調整をしていくことになります。

 

主に使用されると思われる薬物は以下の通り

  •  SSRI
  •  SNRI
  •  抗不安薬
  •  βブロッカー

 

SSRI

どんな薬物なのかは専門的な話になるので、wikiから引用。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(せんたくてきセロトニンさいとりこみそがいやく、Selective Serotonin Reuptake Inhibitors、SSRI)は、抗うつ薬の一種。シナプスにおけるセロトニンの再吸収に作用することでうつ症状、病気としての不安の改善を目指す薬

 

服用してすぐに効果が出るような薬ではなく、脳のセロトニンの働きをよくする薬なので長期的に使用する薬になります。

 

副作用としては、体重の増減、食欲の増減、性欲の増加等があります。
使い始めに特に顕著に症状が出ることがあり、また、急に服用をやめても頭痛、めまい等があることがあります。
使い始めは徐々に薬を増加させていき、やめる時にも徐々に減らしていくのがよいと言われています。

 

SNRI

※wikiから引用。

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(セロトニン・ノルアドレナリンさいとりこみそがいやく、SNRI:Serotonin & Norepinephrine Reuptake Inhibitors[1])は、抗うつ薬の一種。主に大うつ病や気分障害の治療に処方される。不安障害、強迫性障害、ADHDなどでも処方されることがある。

 

副作用は、頭痛、吐き気、口の渇き、血圧の上昇等。

 

βブロッカー

血圧を上昇させる交感神経のβ(ベータ)作用を抑えるはたらきがあります。

 

薬によりますが、主な副作用としてはかゆみ等のアレルギー反応や、頭痛、めまい、のどの渇き、また、その効能から低血圧や循環器障害が発生することがあります。
症状がでる直前(可能であれば1〜2時間前)に服用することで、症状を緩和させることができます。

 

主に、SSRIやSNRIで脳内のバランスを整えて、βブロッカーや抗不安薬で症状を押さえて自分に自信を付けていくことで、症状を克服していくことになります。

 

抗不安薬とβブロッカーは若干中毒性があると言われていますので、医師の指示をよく守って服用することが大切です。
また、アルコールは副作用の効果を強くする原因となりますので、薬を服用中は厳禁です。

あがり症で病院を受診する際には

受診する際には、心療内科、精神神経科を選びましょう。

 

まずは、薬の副作用に過剰に反応せずに、医師とよく話あって納得のいく治療を行っていくことが必要だと思います。
ちなみに、診療内科、精神神経科の先生は、他の科の先生方よりもやさしく温和な方が多いように思います。

 

そういう傾聴のような訓練を受けているのかもしれませんが、怖い先生だったらどうしようといった心配はあまり必要ないかと思います。

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