会話が続かないから怖い?
実は私も人との会話が続かず、無言の沈黙状態が嫌で嫌でたまらなくなることが頻繁にあったので、人との接触を避けた時期がありました。
人と何を話していいのか分からないから、話していてもすぐに話が止まってしまいますし、また相手の話も続かせることができなかったのです。
そんな時読んだラジオDJの麻生けんたろう氏の著書「さようなら!あがり症」に書かれていた4W2H法は非常に簡単で、効果があったので紹介します。
4W2Hとは次の頭文字をとったものです。
what > 何?
where > どこで?
when > いつ?
who > 誰?
how > どんな?どのように?
how much > いくら?
会話が続かない人は、基本的には慣れるまでは相手の話を聞くスタンスをお勧めします。
その中で、相手の話に対して上記4W2Hについて質問をしていくようにするのです。
相手「今日コンサートに行ってきたんだ」
私「コンサートかー、いいね。誰のコンサート?」(who)
相手「浜崎あゆみのコンサートだよ。超満員で盛り上がったんだ」
私「盛り上がったんだ、楽しかったみたいだね。どこであったの?」(where)
相手「武道館だよ。やっぱり武道館はすごいね。サイリウムも買っちゃったよ」
私「ごめん、あんまり詳しくなくて。サイリウムって何?」(what)
相手「ああ、よくコンサートで光る棒みたいなの振ってるでしょ?あれがサイリウムだよ」
私「あー、テレビで見たことあるよ。あれ見ると、ほんとに楽しそうなんだよね。私も行ってみたいな」
相手「好きなアーティストとかいるの?」(who)
このような感じに、自然にどんどん話が続いていきます。
自分から話すのが苦手な人でも、相手の話をどんどん膨らませていくことで、最後には相手から「好きなアーティストいるの?」と今度は質問されるようになりました。
会話のキャッチボールができていると思いませんか?
こんな簡単なことの積み重ねで経験を積んでいき、徐々に自分なりの話し方を構築していくことで、無理なく会話恐怖を克服していくことができます。
この例の中では、「私」は4W2H法の他にも「相手の言葉を繰り返す」というテクニックを使っています。
「コンサートに行ってきたんだ」 ⇒ 「コンサートかー」
「超満員で盛り上がったんだ」 ⇒ 「盛り上がったんだー」
このおうむ返しのテクニックは、相手の話をちゃんと聞いているんだよという相手に対する承認をアピールするテクニックです。
あの明石家さんまさんも、よくトーク番組で相手の話を要約しておうむ返しするテクニックを使っています。
要約するのは難易度が高いですが、相手の話した言葉を少し変えるか、もしくは「へー」「なるほどー」「うんうん」などといった言葉に続けて使うことで、更に効果的になります。