社交不安障害から発症する合併症
社会不安障害との合併症で一番多いと言われているのが「うつ病」です。
社会不安障害と合併症として発症したうつ病は、単独で発症した場合よりも治療が長引くと言われています。
症状としては、自律神経失調症状や睡眠障害、疲労感、意欲の減退、体の凝り、頭痛等様々な症状があります。
次に社会不安障害との合併症で多いと言われているのが、パニック障害です。
パニック障害は、突然体の震えが止まらなくなり、息苦しくなったり、胸を締め付けられるような苦しい症状が現れます。
また、パニック障害の人は、急な発作が怖くて外出しなくなる傾向があります。
アルコール依存症は、社会不安障害の予期不安を紛らわせる為に飲酒量が増え、次第に依存症に陥ってしまいます。
アルコールが入っている時には、不安が和らぐように感じますが、根本的には何も解決していないのでアルコールが醒めればまた予期不安に悩まされ、また飲酒するという悪循環に陥ります。
摂食障害は、主に女性に多いと言われています。
過食症(神経性大食症)や拒食症(神経性無食欲症)の2つのタイプがあり、社会不安障害の合併症として現れることもあれば、摂食障害が恥ずかしく感じてしまい、社会不安障害を発症する場合もあります。
社会不安障害は、ただのあがり症と思って放置しておくと、様々な合併症を引き起こす可能性がありますので、早期に治療することで合併症の予防にもなります。