社交不安障害とは?
社交不安障害とは、以前は社会不安障害と言われていましたが、人前で極度に緊張したり不安に襲われてしまい、その状態を回避するようになり(回避行動)、日常生活に支障の出ている症状のことをいいます。
現在では、正式に精神的な病気と言われており、極度のあがり症も社交不安障害の症状の一つです。
社交不安障害は分類すると2種類あります。
全般性社交不安障害
比較的若いころに発症することが多いと言われており、人に注目されるような場面全てにおいて極度の緊張、不安、あがり症状があります。
症状としては非常に重度であり、うつ病やアルコール依存症、パニック障害等の合併症を引き起こしやすいと言われています。
非全般性社交不安障害
特定のシーン(場面)で極度の不安、緊張、あがり症状があり、こちらは全般性社交不安障害に比べると発症年齢は高いと言われています。
あがり症状、不安、緊張を感じる場面が決まっていることから、全般性に比べて経度であることが多く、治りやすいと言われています。
社交不安障害の原因
社交不安障害の原因はどのようなものでしょうか。
以下の2つが原因と言われています。
1.過去の失敗経験や怒られた経験、トラウマになるような出来事等が精神的にショックを与えることが原因
2.不規則な生活や過度のストレスから、脳内の神経伝達物質「セロトニン」が減少するのが原因
特に1は、全般性社交不安障害になることが多く、PTSDやうつ病との合併症も心配されるので注意が必要です。