腹式呼吸であがり症解消
リラックスしようとするときに深呼吸をすると思います。
「スー」 「ハー」 「スー」 「ハー」 とゆっくり呼吸します。
すると、少しずつ心も体も落ち着いてきて、体の力が抜けてくるのを感じると思います。
深呼吸を続けていくと、自分でも心が落ち着くのを感じれるようになり、リラックス状態になります。
ポイント☆
腹式呼吸をご存じでしょうか?
鼻で軽く息を吸って、ゆっくりと口から息を吐く呼吸法です。
腹式呼吸のポイントは、息を吸う時はお腹を膨らませ、息を吐く時にはお腹をへこませるよう意識します。
あがり症の方の緊張をほぐし、あがり状態克服に効果を発揮するのが、このく「腹式呼吸」です。
通常深呼吸に比べて腹式呼吸は、より心が落ち着き、あがり症や極度の緊張状態の解消に役立ちます。
人は、驚いた時には「アッ」と大きく急激に息を吸い込みます。
これは「吸う息中心の呼吸法」です。
逆に、お風呂に入ってリラックスする時には、「アー」といって息を吐き出します。
これは「吐く息中心の呼吸法」です。
腹式呼吸は、「吐く息中心の呼吸法」で、心身ともに非常に高いリラックス効果があります。
また、脳内神経伝達物質のセロトニンの増加にも役立つと言われており、あがり症の症状改善に効果を発揮します。
人は寝ている時には腹式呼吸になります。
寝ている人のお腹を見るとよく分かると思うのですが、息を吸う時はお腹が膨らみ、息を吐く時にはお腹がへこんでいると思います。
寝ている時は、体は超リラックス状態です。
人が寝てる時に腹式呼吸をするのは、本能的に腹式呼吸がリラックス効果があるというのを知っているからなのかもしれません。
実際に「あがり」がピークの時に行っても効果が感じられるのですが、可能であれば「あっ、そろそろあがってきたな」というタイミングで腹式呼吸をすることで、心が落ち着き、あがり症状が緩和されていくと思います。
ギリギリで行うと、「早く落ち着かなきゃいけない!」と心が焦ってしまい、その焦る気持ちが逆にあがり症を強めてしまうこともあります。
日頃から腹式呼吸で心を落ち着かせる練習を行い、いざという時にスムーズに実行できるようにすることも重要です。